焼け跡とみずたまり

牧場王やら色々

劇場版スタァライトを観に行きました

タイトル通りです。初日に行きましたよ。

 

 

 ネタバレなしの感想ですが、劇場でしか味わえない歌劇体験っていうキャッチフレーズ通りでした。初見にはとっつきにくいかもね

 以下ネタバレ注意です。

うわーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

わーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

アッ!!!!!!!!!!!!!!!!!(ここで事切れる)

 

 

 

…以下ネタバレ注意(2回目)。

 

 

 

 

 

 

 

 

・予告編の電車、E233の拡幅車体もちゃんと表現されててよかったです(小学生並の感想)でも結構いろんな要素がごちゃ混ぜになってたな。中央線がベースなのは間違いないです。

 

エヴァとかもそうですけど、今作は鉄道映画としての要素がかなり強いです。TV版の時点で東京タワーをモチーフに使用してる上に、そこに更に電車・線路等を盛っていくアグレッシブさは凄い… 

 

・話のメインというか、本筋はTV版本編等とほぼ同じで「目標のために生まれ変わること」だと思うんですけど、そのぶん“みんな”の描写が凄い丁寧で良かったです。※この“みんな”はマジでみんなのことだから。9人のことじゃなくて

 

・典型的な自立と再生の話なんだけど…なんだけど、独占欲とか嫉妬とかおよそ“正しくない”感情によって突き動かされているから彼女達は罪深くて、眩しいってことなんでしょう。多分

 

・変な話だけど、我々が望んだ「スタァライト」って物語は終わったけど99期生達の物語はずっと続く…ってことだと思います。スタァライトに依存しなくても彼女達は羽ばたいていけるというか。観客のために集められた演者達には、公演が終わってもまた次の舞台があって、観客もまた次の舞台に向かっていい…ていう優しさ、もしくは当たり前のことなんだな

 

・逆に、観客に求められたら舞台少女は舞台に立たねばならないことを覚悟していなければ、舞台少女として死んでいるも同然…これを大場が最初に自覚するのが成長ってことなんですかね。皆殺しのレヴューはコンテンツ全体でも屈指の猟奇シーンですが、祝福すべき大場ななの”再生産”なのだと思います。

 

・みんな狂気の中に生きているんだけど、(天堂とか露崎とか)素直な本心を悟られないように狂気でコーティングしてるところもあって、そういう所はやっぱりみんな子供なのかな、とか。或いは、剝き出しの自分を見つけてくれるライバルが居る幸福とか。上手く言語化できませんが、舞台少女たち並びに世界に対する愛を感じます。アガペーと言えばいいのかしら?

 

・少しネガティブな話(以下反転)。時系列が複雑だったり話の筋がわかりにくかったりカタルシスが得にくかったり、(まひるはともかく)ほか6人の話が本筋であるかれひかの話一作の映画としてはどうなの?と思う人も多いのではないでしょうか。でも、私は「本作は1本の物語というよりも9人とみんなの成長の集積である」と考えていて、1本の話として成立しているかどうかはさほど重要じゃないというか。いや大事なんですけど、本質はキャラが成長する過程ではなく、成長したキャラに在るんだと思うんです。TV版本編・ロロロを経て生まれ変わったみんなを見届けるために本作は存在するのではないでしょうか。(追記:パンフのインタビューで「スタァライトは物語がなくそれぞれの感情で動いている」と監督が仰ってるので、私の解釈は間違ってなかった…安心…)

 

・エロティックでメカニカルで荒唐無稽なワイルドスクリーンバロックは、みんなの…観客・舞台少女・制作陣の…欲望がこれでもかと詰め込まれていて、制御不能な感じがしました。だからいいのだ…(追記:舞台挨拶のため2回目をキメてきましたが、やっぱり製作陣は天才だから全てコントロールしてるな…って思いました)

 

・グッズとかに書いてあったBon Voyageってフレーズ、凄いフィットするね〜〜〜〜

 

・最初の方にも書いたんですけど、今まで夢や約束の象徴として描いてきた東京タワーを、先細りして続きのない線路に観たてちゃうの、残酷~~~~~~ まぁそれをカタパルトにして次の舞台に立たなきゃいけないので、納得は行きます

 

これ以上のことは、もう「映画を!!!!!観て!!!!!!!!!」としか言いようがないので、〆ます。

さようなら。